ドメインコントローラの強制降格
強制的にFSMOを移行したのち、当然やってくるのが降格の失敗。
2つのドメインコントローラ間のレプリケーションがうまくいっていないので、エラーで止まります。
そしてやってくるのが、ドメインコントローラの強制降格。
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B-2. ドメイン コントローラーの強制降格 (ドメイン コントローラーの強制降格 (B-1. に失敗した場合))
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- 格対象のDCに管理者権限のユーザーでログオンします。
- [サーバーマネージャー] – [ダッシュボード] を起動します。
- ウィンドウ上部のツールバー より [管理] – [役割と機能の削除] をクリックし “役割と機能の削除ウィザード” を開きます。
- “役割と機能の削除ウィザード (インストールの種類)” 画面にて、”役割ベースまたは機能ベースのインストール”(既定状態) を選択し、”次へ” をクリックします。
- “役割と機能の削除ウィザード (対象サーバーの選択)” 画面にて、”サーバー プールからサーバーを選択” し、 “サーバー プール” 内の自ホストを選択し、”次へ” をクリックします。
- “役割と機能の削除ウィザード (サーバーの役割の選択)” 画面にて、役割項目内から下記を選択します。
– Active Directory ドメイン サービス
# 各役割を選択すると “{サービス名} に必要な機能を追加しますか?” と表示されます。 - “役割と機能の削除ウィザード” [検証結果] が表示されます。”このドメイン コントローラーを降格する” をクリックします。
- “Acitve Directory ドメイン サービス構成ウィザード (資格)” 画面にて、以下を選択し、”次へ” をクリックします。
この操作を実行するには資格情報を指定してください: {資格情報}
このドメイン コントローラーの削除を強制: 有効 - “Acitve Directory ドメイン サービス構成ウィザード (警告)” 画面にて、対象の DC の役割の確認が表示されます。内容を確認し、”削除の続行” を有効にし、”次へ” をクリックします。
Ex) PDC エミュレーター / RID 操作マスター/ グローバル カタログ - “Acitve Directory ドメイン サービス構成ウィザード (新しい Administrator パスワード)” 画面にて、降格後の作業対象のサーバーの Administrator パスワードを入力し、”次へ” をクリックします。
- “Acitve Directory ドメイン サービス構成ウィザード (オプションの確認)” 画面にて、内容を確認し、”降格” をクリックします。
- “Acitve Directory ドメイン サービス構成ウィザード (降格)” 画面にて、内容を確認します。
- “サインオフしようとしています” とメッセージが表示され、自動で再起動が行われます。
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B-2-1. Metadata Cleanup の実施 (ドメイン コントローラーの強制降格 (B-1. に失敗し、B-2 を実行後に実施します))
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B-2 の手順で強制降格した場合には以下の手順で降格したドメイン コントローラーの情報を手動で削除する必要があります。
- 管理者権限を持つユーザーで正常なDCにログオンします。
- [サーバーマネージャー] – [ダッシュボード] を起動します。
- ウィンドウ上部のツールバーより [ツール] – [Active Directory ユーザーとコンピューター] をクリックします。
- [Active Directory ユーザーとコンピューター] 画面左ペインにて以下まで展開します。
– Active Directory ユーザーとコンピューター
– <ドメイン名>
– Domain Controllers - 右ペインにて <削除対象の DC> を選択し、右クリック メニューの 削除 を選択します。
- 警告メッセージが表示されるので、下記チェックを有効にし、削除をクリックします。
[このドメイン コントローラーは完全にオフラインなため、Active Directory ドメインサービス インストール ウィザード(dcpromo) を使用して降格できない]
# ドメイン コントローラーがグローバル カタログである場合、「このActive Directory ドメインコントローラーはグローバルカタログです。削除を実行しますか?」と表示されます。
# FSMO の機能を保持している場合には、警告のダイアログが表示されます。正しく動作しているドメイン コントローラーに FSMO の役割が転送されます。
内容を確認し、[OK] をクリックします。 - [Active Directory サイトとサービス] スナップインを起動します。
- [Sites] – [<サイト名>] – [Servers] – [DC 名] – [NTDS Settings] を選択します。
- 右ペインに [レプリケート元サーバー] が削除対象のドメインコントローラーとなっているオブジェクトが存在していれば、左ペインの [NTDS Settings] を右クリックし、[すべてのタスク] – [レプリケーション トポロジの確認] をクリックします。
- 右ペインにて [最新の情報に更新] し、削除対象のドメインコントローラーとのオブジェクトが削除されることを確認します。
- 9 から 11 までの手順を [Sites] – [<サイト名>] – [Servers] の削除対象の DC を除くすべての DC にて実行します。
12. 左ペインにて [Sites] – [<削除対象の DC のサイト名>] – [Servers] – [<削除対象 DC 名>] を選択した状態で右クリックして表示されるメニューで “削除” をクリックします。