MCP試験:70-270 練習問題
Question1
あなたは会社のヘルプデスク技術者です。マルコという従業員が、Internet Explorerを使用してPhonelist.docというMicrosoft Wordドキュメントを開こうとしています。しかし、Internet Explorerのアドレスバーに、http://Serer1/Files/Phonelist.docと入力すると、以下のようなエラーメッセージを受けるといいます。
“404:Page not found.”
あなたはPhonelist.docがServer1のFilesという共有フォルダに存在するのを確かめました。マルコがInternet Explorerを使用してPhonelist.docにアクセスできることを保証しなければなりません。何を行うべきですか?
Choices
- マルコに彼のコンピュータ上で、IPconfig /flushdnsコマンドを実行するように指示する。
- 共有フォルダのファイル上で、マルコのドメインユーザアカウントに読み取りのアクセス許可を与える。
- Phonelist.doc上で、マルコのドメインユーザアカウントに読み取りのアクセス許可を与える。
- Internet Explorerのアドレスバーに、file://Serer1/Files/Phonelist.docと入力するよう、マルコに指示する。
解答:D
解説:404エラーメッセージは、要求したデータ(Webページ)が、ユーザの指定したアドレスに存在しないことを示しています。これは、ユーザがURLにhttp://によって表されるWebサーバアドレスを指定したためです。ファイルサーバ上にある共有ファイルを、Webブラウザを利用して開くには、URLにfile://を使用します。
Question2
あなたは会社のデスクトップ管理者です。会社のネットワークはひとつのActive Directoryドメインで構成されています。すべての従業員がWindows XP Professionalコンピュータを持っていて、これらのコンピュータは、TCP/IP構成にDHCPを使用しています。新しいユーザから、ネットワークリソースにアクセスできないという報告を受けました。他には問題を報告するユーザはいません。あなたが、IPConfig.exeをそのユーザのコンピュータ上で実行したところ、以下のようなログを受け取りました。
Winodwos IP Configuration
Ethernet adapter Local Area Connection:
Connection-specific DNS Suffix.:
IP address…………………………………………….. : 169.254.96.107
Subnet Mask…………………………………………. : 255.255.0.0
Default Gateway…………………………………….. :
あなたは新しいユーザがネットワークに接続できることを確実にしなければなりません。何を行うべきですか?
Choices
- 新しいユーザのコンピュータ上で、Netstat -eコマンドを実行する。
- 新しいユーザのコンピュータ上で、IPconfig /renewコマンドを実行する。
- 新しいユーザのコンピュータ上で、Nbtstat -RRコマンドを実行する。
- HOSTSファイルにDHCPサーバのIPアドレスを追加する。
- 新しいユーザのコンピュータ上で、自動プライベートIPアドレス指定(APIPA)を無効にする。
解答:B
解説:問題中にあるように、TCP/IP構成のためにDHCPを使用しているネットワークアダプタにIPアドレス:169.254.xxx.xxxが割り当てられている場合、DHCPサーバから適切にIPアドレスが割り当てられていません。IPconfig /renewコマンドを実行することにより、DHCP構成を更新することができます。
Question3
あなたは会社のヘルプデスク管理者です。すべての従業員がWinodws XP Professionalコンピュータを持っています。社内の20人のエンジニアはポータブルコンピュータを使用しています。マルコというエンジニアは、Windows XP Professionalのリムーバブル記憶域機能を使用するために、外付けのパラレルポートテープバックアップドライブをインストールしたいと言っています。このテープドライブはハードウェア互換性リスト(HCL)に 含まれています。マルコは、テープドライブを彼のコンピュータに接続し、製造元から提供されているドライバとソフトウェアをインストールしました。マルコ がリムーバブル記憶域のためのメディアライブラリを作成しようとしたところ、このテープドライブは選択可能なライブラリとしてリストされていません。何を 行うべきですか?
Choices
- マルコを、彼のコンピュータ上でBackup Operatorsローカルグループに追加する。
- プリントデバイスドライバのデジタル署名とバージョン情報を確認するために、SigVerifユーティリティを実行する。
- マルコのコンピュータ上のシステムBIOSで、拡張パラレルポート(EPP)を無効にする。
- [ドライバ署名オプション]で、[警告-毎回、操作の確認を求める]にチェックしてあることを確認する。
解答:A
解説:Backup Operatorsグループは、記憶域デバイスへのアクセス権限を持っており、ファイルを保護しているアクセス許可にかかわらず、コンピュータ上のファイルのバックアップと復元を行うことができます。この問題では、マルコにリムーバブル記憶域デバイスへのアクセスを許可するために、Backup Operatorsグループに加えることで問題を解決することができます。
Question4
あなたは、会社のデスクトップ管理者です。すべての従業員はWindows XP Professionalコンピュータを持っています。すべての従業員は、自分のコンピュータ上で、ローカルUsersグループのメンバになっています。グラフィック部門の1人 のユーザは、彼のコンピュータ上にリムーバブルディスクカートリッジデバイスを持っています。そのディスクカートリッジには、サポートされていないサード パーティのファイルシステムが含まれています。そのディスクカートリッジに保存しようとしたところ、ユーザは、ディスクカートリッジをフォーマットするよ うにという警告を受けました。しかし、フォーマットしようとすると、”Access Denied”というエラーメッセージを受けます。あなたはこのユーザがディスクカートリッジにデータを保存できるようにする必要があります。何を行うべきですか?
Choices
- カートリッジをFAT32でフォーマットするよう、ユーザに指示する。
- ディスクカートリッジから読み取り専用属性を外す。
- コンピュータ上で、ユーザをPower Usersローカルグループに追加する。
- ディスクカートリッジ上で、ユーザにフルコントロールのアクセス許可を与える。
- ユーザがリムーバブルメディアをフォーマットし取り出すことができるように、ローカルセキュリティポリシーを構成する。
解答:E
解説:既定では、管理者グループ以外のユーザは、リムーバブルメディアのフォーマットや取出しが行えないようになっています。ローカルセキュリティポリシー内の[デバイス:リムーバブルメディアを取出すのを許可する]ポリシーを既定の[Administrators]から変更することで、許可を与えることができます。設定可能な項目は、以下の3つです。
・[Administrators] 管理者グループだけに許可
・[AdministratorsとPower Users] 管理者グループとPower Userグループのユーザだけに許可
・[AdministratorsとInteractive Users] すべてのユーザに許可
Question5
あなたは会社のデスクトップ管理者です。マルコというグラフィックデザイナーは、彼のWindows XP Professionalコ ンピュータ上に新しいアプリケーションをインストールし、ビデオドライバを更新しました。インストール後、マルコはコンピュータを再起動しログインしまし たが、ウィンドウやダイアログボックスを動かすと、ディスプレイがゆがんでしまいます。あなたは新しいアプリケーションのための適切なビデオドライバを見 つけなければなりません。一方で、マルコが他のアプリケーションを使用している際に、画面がゆがむことなく実行できることを保証しなければなりません。何 を行うべきですか?
Choices
- ビデオドライバをロールバックするためにデバイスマネージャを使用する。
- [前回起動時の構成]でコンピュータを再起動する。
- Msconfigユーティリティを実行し、/BASEVIDEOチェックボックスを選択する。
- 新しいハードウェアをスキャンするために[ハードウェアの追加]ウィザードを使用する。見つかったハードウェアを全てインストールする。
解答:A
解説:新しいドライバをインストール後、何らかの問題が生じた場合、デバイスマネージャを選択して、そのデバイスのプロパティ内の[ドライバ]タブ上で、[ドライバのロールバック]をクリックすることで、前にインストールしたドライバにロールバックすることができます。
Question6
あなたは会社のヘルプデスク技術者です。はじめ、全てのクライアントコンピュータはMicrosoft NT Workstation 4.0を稼働していました。あなたはこれらのコンピュータをアップグレードしました。現在、何台かはWindows 2000 Professionalを稼働し、他はWindows XP Professionalを稼働しています。ユーザが、ディスプレイの問題を報告しています。App2というアプリケーションを実行すると、ディスプレイがおかしくなったり、コンピュータでアプリケーションのウィンドウが正しく表示されなかったりすると言っています。他のアプリケーションを実行するときにこの問題が起こることはないようです。何を行うべきですか?
Choices
- 画面のプロパティの[設定]で、画面の解像度を低い値に調整する。
- 画面のプロパティの[モニタの設定]で、[リフレッシュレート]を低い値に調整する。
- 画面のプロパティの[詳細]から、ディスプレイのDPI設定を120ピクセル/インチに構成する。
- App2のプロパティ内の[互換性]タブ上で、[256色で実行する]チェックボックスを選択する。
解答:D
解説:ソフトウェアプログラムの中には、モニタを256色に設定する必要のあるものや、256色の方が動作が向上するものがあります。これらのプログラムの多くは、プログラムの開始時に、モニタが自動的に256色に切り替わるようになっています。自動的に切り替わらないプログラムを実行している間に、一時的に表示を切り替えるには、次の操作を行います。
デスクトップまはた[スタート]メニューで、256色で実行するゲームまたはプログラムを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。
[互換性]タブをクリックします。
[256色で実行する]チェックボックスをオンにします。
Question7
あなたは、会社のデスクトップ管理者です。全てのユーザはWindows XP Professionalコンピュータを使用しています。営業部門のユーザはポータブルコンピュータを持っています。ポータブルコンピュータは、お客様へのプレゼンテーションの作成とオンラインオーダーのために使われています。
セールスマンは、お客様先 でプレゼンテーション資料を表示するために、大きな外付けモニタが使えるようにしたいと言っています。また、スピーカーノートと補足データを映すために ポータブルコンピュータのディスプレイも使用したいと言っています。あなたは、ポータブルコンピュータのビデオアダプタがマルチモニタとデュアルビューを サポートすることを確認しました。しかし、セールスマンは、コンピュータに外付けモニタを取り付けても、セパレートデスクトップディスプレイを定義するオ プションが画面設定に現れないと報告しています。あなたは、セールスマンがマルチディスプレイを表示できるようにする必要があります。何を行うべきです か?
Choices
- ビデオアダプタの製造元からアップデートされたドライバを入手しインストールする。
- プレゼンテーションの間は、全てのハードウェアアクセラレータを無効にするよう、セールスマンに指示する。
- セールスマンのコンピュータにモニタをプレゼンテーション電力スキーマを使用するよう構成する。
- セールスマンのコンピュータ上で、お客様先での外付けモニタのためのモニタプロファイルを作成する。
解答: A
解説:問題分には「コンピュータのビデオアダプタがマルチモニタとデュアルビューをサポートすることを確認しました。」とあるため、ディスプレイ を定義するオプションが画面設定に現れない理由は、デバイスドライバの問題だと考えることができます。そのため、外部モニタへの表示をサポートする正解 は、Aとなります。
なお、他の選択肢が誤りである理由は以下の通りです。
B:全てのハードウェアクセラレータを無効にすることで、外部モニタへの表示の問題を解決することはできません。
C:電力スキーマを変更することで、外部モニタへの表示の問題を解決することはできません。
D:外部モニタのサポート有無を、モニタプロファイルで設定することはできません。
Question8
あなたは、クラム科学博物館のデスクトップ管理者です。マリアという新しい従業員のためにWindows XP Professionalデ スクトップコンピュータを構成しています。マリアは拡大鏡ユーティリティを使用する必要があります。マリアがより簡単にインターフェースの色とフォントを 見分けられるようにコンピュータを構成する必要があります。また、マリアのスクリーンを、読みやすいようにデザインされたフォントとカラーを表示するよう に構成する必要があります。何を行うべきですか?
Choices
- [ユーザ補助]オプションで、[ハイコントラストを使う]オプションを有効する。
- [拡大鏡の設定]で、[色を反転させる]オプションを有効にする。
- [画面のプロパティ]の[デザイン]タブ上で、[ウィンドウとボタン]を[Windows XPスタイル]から[Windowsクラシック]に変更する。
- [画面のプロパティ]の[デザイン]タブ上で、[フォントサイズ]を[大きいフォント]を使用するように変更する。
解答:A
解説:ハイコントラストは、視覚に障害のあるユーザのために設計されています。表示色の組み合わせを変更することで、画面のコントラストを高く設定し、画面をより見やすくできます。読みやすくするためにフォントサイズを変更することもできます。
ハイコントラストを使うには、ユーザー補助のオプションを開きます。[画面]タブで、[ハイコントラスト]の[ハイコントラストを使う]チェックボックスをオンにします。[ハイコントラストの設定]ダイアログボックス内で、表示設定を変更することができます。
Question9
あなたは、会社のデスクトップ管理者です。全ての従業員はWindows XP Professionalコンピュータを使用しています。全ての従業員は、彼らのクライアントコンピュータ上でPower Usersローカルグループのメンバになっています。毎日の仕事は3つ のシフトに分けられており、従業員は違うシフトで働いている人とコンピュータを共有しています。それぞれのクライアントコンピュータには、システムアイコ ンに加えて定義されたデスクトップアイコンとショートカットのセットがあります。全てのユーザはこれらのアイコンとショートカットにアクセスできなくては なりません。ユーザは自分のアイコンとショートカットをデスクトップ上に配置することが出来ますが、これらのアイコンとショートカットはコンピュータの他 のユーザには見えないようにしなければなりません。あなたは、ユーザが既定のデスクトップにアイコンとショートカットを追加したり削除したりすることがで きないようにしたいと思います。しかし、ユーザは、彼ら自身のデスクトップはカスタマイズ出来るようにしたいと思います。何を行うべきですか?
Choices
- Power Usersグループで、Documents and settings\All Usersフォルダから変更のアクセス許可を削除する。
- それぞれのユーザで、Documents and settings\%username%フォルダからフルコントロールと変更のアクセス許可を削除する。
- Power Usersグループで、Documents and settingsフォルダ上のフルコントロールのアクセス許可を拒否する。
- Power Usersグループで、Documents and settings\Default Userフォルダ上のフルコントロールのアクセス許可を拒否する。
解答:A
解説:Documents and settings\All Usersフォルダ内の設定は、全てのユーザに適用されます。問題中でユーザたちに既定のデスクトップ設定を変更させたくないとあります。既定で、Power Usersグループは、このフォルダに対する[変更]アクセス許可を与えられていますので、このアクセス許可を削除し適切なアクセス許可を再割り当てする必要があります。
その他の選択肢が誤りである理由は以下の通りです。
B:それぞれのユーザは、Documents and settings\%username%フォルダの変更アクセス許可を必要としています。
C:デスクトップを含む、ユーザ用の作業領域に対してアクセスできなくなってしまいます。
D:新しいプロファイルが作成できなくなるため、新しいユーザはログオンできなくなってしまいます。
Question10
あなたは、Wingtip Toys社 のデスクトップ管理者です。マネージメントは、全てのドメインユーザアカウントのための標準ユーザプロファイルが作成されることを要求しています。それに 加え、ドメインユーザが標準プロファイルに永続的な変更を加えることが出来ないように、標準プロファイルは保護されていなければなりません。あなたは、会 社の標準ユーザプロファイルを作成しました。その後、ユーザからデスクトップで行った変更が標準プロファイルを上書きしてしまったという報告がありまし た。標準ユーザプロファイルに永続的な変更が加えられないことを保証するために必要な2つのステップはどれですか?(2つ選択)
Choices
- ローカルデフォルトユーザプロファイルを開く。ntuser.datをntuser.manに名前変更する。
- ローカルグループポリシーで、Wingtip Toysドメインの全てのユーザに対して[特定のディレクトリを移動プロファイルから除外する]を有効にする。
- コントロールパネルを開く。システムプロパティで、標準ユーザプロファイルをプロファイルサーバーにコピーする。コピーされたプロファイル上でEveryoneグループにフルコントロールのアクセス許可を与える。プロファイルのタイプを[ローカルプロファイル]から[移動プロファイル]に変更する。
- コントロールパネルを開く。システムのプロパティで、標準ユーザプロファイルフォルダをプロファイルサーバにコピーする。コピーされたプロファイル上でEveryoneグループにフルコントロールのアクセス許可を与える。標準ユーザプロファイルを含むディレクトリを、標準.manに名前変更する。
解答:A、C
解説:ユーザプロファイルはカスタマイズしたデスクトップ環境を定義するもので、それぞれのディスプレイの設定、ネットワークとプリンタの接続設定などが含まれています。ユーザまたはシステム管理者がユーザのデスクトップ環境を定義できます。
ユーザプロファイルには、次のような種類があります。
・ローカルユーザプロファイル:ユーザが最初にコンピュータにログオンしたときに作成され、コンピュータのローカルハードディスクに保存されます。
・移動ユーザプロファイル:システム管理者によって作成され、サーバに保存されます。このプロファイルは、ネットワーク上のどのコンピュータにログオンしても使用できます。
・固定ユーザプロファイル:ここのユーザまたはユーザのグループ全体に特定の設定を指定するために使用できる移動プロファイルです。システム管理者だけが固定ユーザプロファイルを変更できます。
この問題では、標準ユーザプロファイルに永続的な変更が加えられないことを保証したいといっていますので、固定ユーザプロファイルを使用します。固定ユーザプロファイルを作成するには、選択肢Aのプロファイルの拡張子を.manに変更します。また、kの固定ユーザプロファイルがドメイン内の全てのユーザから使用できるようにするために、選択肢Cの手順を行う必要がありますので、正解はA、Cになります。
Question11
あなたは会社のデスクトップ管理者です。会社には15台のMicrosoft NT Workstation 4.0コンピュータと20台の新しいWindows XP Professionalコンピュータを含むActive Directoryドメインがあります。Windows NT Workstation 4.0のドメインユーザは、コンピュータ上の古いアプリケーションを実行することができます。しかし、Windows XP Professionalコンピュータのドメインユーザは、同じレガシーアプリケーションを彼らのコンピュータ上で実行することができません。彼らのコンピュータ上でユーザに管理者権限を与えるという解決策は認められません。あなたは、ProというOUとLegacyというグループポリシーオブジェクトを作成しました。Windows XP Professionalコンピュータをどのように再構成すべきですか?
Choices
- ドメインユーザアカウントをPro OUに追加する。Baiscwl.infセキュリティテンプレートをLegacy GPOにインポートする。GPOをOUにインポートする。
- ドメインユーザアカウントをPro OUに追加する。Compatws.infセキュリティテンプレートをLegacy GPOにインポートする。GPOをOUにインポートする。
- コンピュータアカウントをPro OUに追加する。Baiscwl.infセキュリティテンプレートをLegacy GPOにインポートする。GPOをOUにインポートする。
- コンピュータアカウントをPro OUに追加する。Compatws.infセキュリティテンプレートをLegacy GPOにインポートする。GPOをOUにインポートする。
解答:D
解説:セキュリティテンプレートを使って、コンピュータまたはネットワークのセキュリティポリシーを作成できます。セキュリティテンプレートをグ ループポリシーオブジェクトにインポートすると、ドメインまたは組織単位のセキュリティを一度に構成できるので、ドメインの管理が容易になります。(詳細 は、ヘルプ[セキュリティテンプレートの概要]を参照)
ユーザ特権を与えられたユーザは、Windows用として認定されているプログラムを正常に実行できます。しかし、多くの場合、ユーザコンテキストで認定されていないアプリケーションは実行できません。認定されていないアプリケーションをサポートする必要がある場合は、Compatws.infセキュリティテンプレートを使用して、Usersグループに付与している規定の特権を緩和し、互換性に関する問題を解決することができます。このテンプレートは、コンピュータアカウントに適用される必要がありますので、選択肢Dが正解になります。
Question12
あなたはLitware.Inc.のヘルプデスク管理者です。Litware.Inc.は、Litwareinc.comというイントラネットで、セキュアなイントラネットWebサイトを持っています。全ての従業員はWindows XP Professionalコンピュータを使っています。キャサリンというユーザから、Internet Explorerを使用してこのWebさいとにアクセスできないという報告がありました。Internet Explorerのアドレスバーにhttp://intranet.litware.com/と入力すると、電子証明書が信頼された発行元からではないというエラーメッセージが出るといいます。あなたは、イントラネットWebサーバが会社のエンタープライズCAによって発行された電子証明書を使っていること確認しました。エンタープライズCAは、Certificate.litware.comというサーバにあります。キャサリンがエラーメッセージを受け取ることなくイントラネットWebサイトにアクセスできることを保証する必要があります。何を行うべきですか?
Choices
- intranet.litwareinc.comにあるIISのプロパティを変更し、SSLのポート番号を443にするよう、ネットワーク管理者に依頼する。
- エンタープライズCAを含むCertificate Trust List(CTL)を作成するよう、ネットワーク管理者に依頼する。キャサリンのコンピュータ上で、Internet Explorerの[インターネット オプション]を開き、[コンテンツ]タブ上で[証明書]を開き、CTLをインポートする。
- キャサリンのコンピュータ上で、Internet Explorerの[インターネット オプション]を開く。[セキュリティ]タブ上で[信頼済みサイト]を開き、リストにintranet.litwareinc.comを追加する。
- キャサリンのコンピュータ上で、Internet Explorerの[インターネット オプション]を開く。[セキュリティ]タブ上で[信頼済みサイト]のダイアログボックスを開き、[このゾーンのサイトには全てのサーバの確認を必要とする]チェックボックスを選択する。
- キャサリンのコンピュータ上で、Internet Explorerの[インターネット オプション]を開く。[コンテンツ]タブ上で[証明書]を開き、intranet.litwareinc.comサーバで使用されている証明書のコピーを[信頼された発行元]にインポートする。
解答:E
解説:Internet Explorer証明書マネージャを使用して、クライアントおよびCAの為の信頼された証明書をインストール、削除することができます。これらのインストールされている証明書を、クライアント証明、保護されたEメール、コード署名などほかの証明目的のための信頼されたCAとして選択することができます。CAがInternet Explorer内にルート証明書を持っていない場合、それをインポートすることが可能です。
Question13
あなたは会社のヘルプデスク技術者です。マルコは、人事部門のユーザです。彼は、しばしば機密情報を含むドキュメントを扱っています。マルコは、ボリュームC上にPrivateというフォルダを追加しました。ボリュームCは彼のWindows XP Professionalコンピュータ上のNTFSボリュームです。
彼は機密ファイルをPrivateフォ ルダに追加しました。彼がファイルを開くといつも元のドキュメントと同じフォルダに一時ファイルが作成されます。あなたは、マルコだけが機密のドキュメン トにアクセスできるようにコンピュータを構成しなければなりません。また、その構成がコンピュータに与えるパフォーマンスへの影響を最小のものにする必要 があります。何を行うべきですか?
Choices
- ローカルコンピュータポリシーの[暗号化されたデータの回復エージェント]で、証明書をインポートする。ボリュームCの中身を圧縮する。
- Privateフォルダ内のそれぞれのファイルのプロパティで、ファイルの中身を暗号化するオプションを選択するよう、マルコに指示する。
- Privateフォルダのプロパティで、[内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する]を選択し、[属性変更の確認]でデフォルトの設定を受け入れられるようマルコに指示する。
- マルコがPrivateフォルダ上でフルコンおロールのアクセス許可を持っていることを確認する。Privateフォルダのプロパティを変更し、[内容を圧縮してディスク領域を節約する]を選択するようマルコに指示する。
解答:C
解説:ファイルを暗号化することで、ファイルにアクセスできるのはマルコとを回復エージェントのみに制限することができます。正解はCとなります。なお、[属性の確認]ダイアログボックスは、[内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する]チェックボックスをチェック後、[OK]ボタンを2回クリックしてフォルダのプロパティを閉じると表示されます。
また、選択肢Bでもアクセスユーザを制限することはできますが、より多くの操作が要求されるうえ、ファイルが追加されるたびに暗号化の操作を行う必要があるため、選択肢Cの方が適切な解答となります。
Question14
あなたは、会社のヘルプデスク技術者です。会社のネットワークには、Active Directoryドメインと、そのドメインのメンバとして構成されたWindows XP Professionalコンピュータが含まれています。会社のポリシーで、ドメインコントローラに認証されない限り、ユーザはコン ピュータにアクセスできないようになっています。しかし、ユーザから、ドメインコントローラが利用できなくなっているとネットワーク管理者が言っている際 に、コンピュータにログオンできることができたと報告がありました。テストとして、あなたはコンピュータからログオフし、ネットワークから切断しました。 そして、あなたのドメインユーザアカウントを使用してログオンできることがわかりました。あなたは、ドメインコントローラに認証されない限りユーザがコン ピュータにアクセスできないことを保証する必要があります。これらのコンピュータ上で、ローカルコンピュータポリシーをどのように構成すべきですか?
Choices
- [対話型ログオン:ロック解除にドメインコントローラの承認を必要とする] ポリシーを有効にする。
- [ドメインコントローラが利用できない場合に使用する、前回ログオンのキャッシュ数] の値を0にする。
- [ローカルログオン] からすべてのユーザとグループアカウントを削除する。
- [ネットワーク経由でコンピュータへアクセス] から全てのユーザとグループアカウントを削除する。
解答:B
解説:[対話型ログオン:ドメインコントローラが利用できない場合に使用する]ポリシーを使用すると、キャッシュされたアカウント情報を使って、ユーザがWindowsドメインにログオンできる回数を指定することができます。ドメインアカウントのログオン情報はローカルにキャッシュできます。したがって、ユーザは以降のログオン時にドメインコントローラが応答しなくてもログオンできます。規定で、この値は10に設定されています。
この問題では、ユーザがログオンする際、常にドメインコントローラによって認証されることを保証したいと言っていますので、このポリシーの値を0に設定することにより、ログオン情報をローカルにキャッシュできないようにします。このポリシーは、[コンピュータの構成¥Windowsの設定¥セキュリティの設定¥ローカルポリシー¥セキュリティオプション]内で構成することができます。
Question15
あなたは、会社のデスクトップ管理者です。ネットワークは、一つのActive Directoryドメインで構成されています。全てのユーザは、Windows XP Professionalコンピュータを使っていて、彼らのデータをファイル サーバに保存しています。会社またはユーザのデータがクライアントコンピュータ上にローカルに保存されることはありません。営業部門のユーザは、ポータブ ルコンピュータを持っています。これらのユーザが出張に行くときは、ネットワークにつながっていなくても、会社のデータファイルが使用できなくてはなりま せん。ファイルサーバの全ての共有フォルダで、[この共有フォルダで、キャッシュを可能にする]が 選択されています。営業部門の従業員が使っている全てのコンピュータ上で、オフラインファイルが設定されており、加えて、これらのユーザは、いくつかの フォルダをオフラインで利用可能なように設定しています。しかし、営業部門のユーザは、オフィスの外にいるときオフラインファイルが使用できないと報告し ています。あなたは、ネットワークにつながっていなくても営業部門のユーザがオフラインファイルを使用できることを保証できなければなりません。何を行う べきですか?
Choices
- 共有フォルダ上で営業部門のユーザにフルコントロールのアクセス権を与える。
- 共有フォルダの[キャッシュ設定]に[ドキュメントの自動キャッシュ]を選択する。
- 営業部門のファイルを含むサーバを、[オフラインファイル-詳細設定]の[例外一覧]リストに追加する。
- それぞれの営業部門のクライアント上で[オフラインファイル-詳細設定]を開き、[通知し、オフラインで作業を始められるようにする]チェックボックスを選択する。
解答:D
解説:クラインとコンピュータ上の[フォルダオプション]内で、[オフラインファイル-詳細設定]ダイアログボックスを開き、[ネットワーク接続が切断された場合]に[切断通知を受けて、オフラインで作業を始める]を選択することで、ネットワークとの接続が切れた場合も、オフラインで作業を続行できるように指定することができます。
Question 16
あなたは、会社のヘルプデスク技術者です。会社では、セールス情報を追跡するためにカスタムデータベースアプリケーションを使用しています。データベースアプリケーションは、.dtaという拡張子でデータをファイルに保存します。.dtaファイルは、Microsoft Word 2002の共有されたいくつかのドキュメントと同じ共有フォルダ内に保存されています。上司から、アプリケーションの.dtaファイルが壊れているという報告がありました。ファイルが壊れたときには、テープバックアップから修復できなければなりません。ポータブルコンピュータを使っているユーザは、共有フォルダにあるWord 2002ドキュメントをオフラインで使用できるように設定しています。あなたは、何人かのユーザが.dtaファイルをオフラインで使用できるように設定していることを発見しました。ユーザが.dtaファイルをオフラインで使用できないようにする必要があります。解決方法は、ユーザがフォルダ内のほかのファイルへアクセスする際に影響を与えるものであってはいけません。何を行うべきですか?
Choices
- リモートアシスタントを使用し、全てのポータブルコンピュータ上のローカルコンピュータポリシーで、オフラインファイルを使用できないようにする。
- .dtaファイルを含む共有フォルダの設定を変更し、[この共有フォルダで、キャッシュを可能にする]をオフにする。
- ネットワーク管理者に依頼し、全てのユーザの.dtaファイル上で[変更]アクセス許可を[拒否]に変更してもらう。
- ネットワーク管理者に依頼し、ドメイングループポリシー内の[キャッシュしないファイルを指定する]で、.dta拡張子をリストに追加するよう変更してもらう。
解答:D
解説:[キャッシュしないファイルを指定する]ポ リシーを使用すると、オフライン使用のための自動的または手動でキャッシュする対象から特定の種類のファイルを除外することができます。自動キャッシュ用 に構成されたネットワーク共有にあるファイルの中で、この設定で指定された種類のファイルはキャッシュされません。また、ユーザがこの種類のファイルをオ フラインで利用しようとすると、操作は失敗し、”この種類のファイルはオフラインで利用できません。”というメッセージが同期マネージャのダイアログボックスに表示されます。
Question17
あなたは、会社のデスクトップ管理者です。あなたは、会社の全てのコンピュータをWindows 98からWindows XP Professionalにアップグレードしました。グラフィック部門のユーザであるアンドリューは、非常に大きなグラフィックとデスクトップパブリッシングファイルを使用しています。彼は、ファイルを彼のコンピュータのCドライブにあるGFXというフォルダ内に保存したいと思っていますが、そのドライブに十分な空き容量を持っていません。あなたは、アンドリューのコンピュータに新しいハードディスクをインストールし、NewVolumeというNTFSボリュームを作成しました。GFXフォルダにNewVolumeをマウントしようとしましたが、マウント先を選択する際に、Cドライブが選択不可になっていました。あなたは、ボリュームをGFXフォルダにマウントできるようにする必要があります。アンドリューのコンピュータ上でどのコマンドを実行すべきですか?
Choices
- Convert c:/fs:ntfs
- Convert c:/V/NoSecurity
- Fsutil objected create NewVolume c:\GFX
- Fsutil hardlink create NewVolume c:\GFX\NewVolume
解答:A
解説:[ディスクの管理]を使用して、ローカルドライブを、ローカルなNTFSボリューム上の空きフォルダにマウントすることができます。Windows 98では、ファイルシステムとしてNTFSをサポートしていません。この問題では、マウント先のフォルダを選ぶ際にCドライブが参照不可になっていたと行っていますので、CドライブがNTFSでフォーマットされていないと考えられます。Cドライブ上のフォルダにボリュームをマウントするためには、このCドライブを、Convertコマンドを使用してNTFSに変換する必要があります。
Question 18
あなたは、会社のデスクトップ管理者です。Windows XP Professionalコンピュータにプリントデバイスをインストールしました。デスクトップ管理者のメンバーとマネージャだけが、このプリントデバイスを使用できます。あなたは、ネットワーク上でDTA-Printとしてプリンタを共有し、DTA-Sグループに印刷のアクセス許可を割り当てました。DTA-Sグ ループには、デスクトップ管理者とマネージャのコンピュータが含まれています。その後、印刷ジョブのために長時間待たされるという報告がマネージャからあ りました。あなたは、デスクトップ管理者のメンバーが問題のある印刷ジョブを大量に生成し、その結果、マネージャの印刷ジョブが長時間待たされることを発 見しました。あなたは、ハードウェアコストを最小限に抑えて、マネージャの印刷ジョブをできるだけ早くすることを保証する必要があります。何を行うべきで すか?
Choices
- 同じプリントデバイスのために2つ目のプリンタをインストールする。このプリンタをDTA-Managerとして共有し、DTA-Managerグループだけに印刷のアクセス許可を与える。DTA-Printの優先順位設定を1に、DTA-Managerの優先順位設定を99に設定する。
- 同じプリントデバイスのために2つ目のプリンタをインストールする。このプリンタをDTA-Managerとして共有し、DTA-Managerグループだけに印刷のアクセス許可を与える。DTA-Printの優先順位設定を99に、DTA-Managerの優先順位設定を1に設定する。
- 2つ目のプリントデバイスをWindows XP Professionalコンピュータに接続する。はじめに定義されたプリンタからプリンタプールを作成する。プリンタプールの優先順位を1に構成する。DTA-Managerグループにドキュメントの管理のアクセス許可を与える。
- 2つ目のプリントデバイスをWindows XP Professionalコンピュータに接続する。はじめに定義されたプリンタからプリンタプールを作成する。プリンタプールの優先順位を99に構成する。DTA-Managerグループにドキュメントの管理のアクセス許可を与える。
解答:A
解説:この問題のように、同一のプリントデバイスを異なる優先度で使用したい場合、プリントデバイスに対して複数の論理プリンタをインストールし、それぞれに異なる優先順位を設定することができます。プリンタのプロパティ内、[詳細設定]タブ上で、優先度を、1(最低)〜99(最高)の間で設定することができます。優先度の高いドキュメントは優先度の低いドキュメントより先に印刷されます。
Question 19
あなたは、会社で新たにWindowを展開しています。全ての従業員が新しいコンピュータを受け取り、彼らの古いWindows 98とWindows 2000 Professionalコンピュータは他の会社に売られる予定です。それぞれの従業員のドキュメント、個人データ、Microsoft Office XP設定、デスクトップ設定が、古いコンピュータから新しいコンピュータにコピーされることを保証しなければなりません。あなたは、Windows XP Professionalがインストールされるときに、このデータが新しいコンピュータにコピーされるようにしたいと考えています。何を行うべきですか?
Choices
- それぞれの従業員のコンピュータ上でScanstateユーティリティを実行する。ユーティリティによって生成された情報をネットワーク上の共有フォルダに保存する。それぞれの従業員の新しいコンピュータのためのインストーラスクリプト内で、Loadstateユーティリティを実行する。
- それぞれの従業員の古 いコンピュータを回復コンソールで起動する。レジストリファイル、ドキュメント、パーソナルデータをリムーバブルストレージデバイスにコピーする。それぞ れのコンピュータのインストーラスクリプト内で、リムーバブルストレージから新しいコンピュータへ情報をコピーする。
- 全てのドキュメントとパーソナルデータをそれぞれの従業員の古いコンピュータから新しいコンピュータへコピーするのにWindows Explorerを使用する。レジストリを.REGファイルにエクスポートするためにRegeditコマンドを実行する。それぞれの新しいコンピュータのためのインストーラスクリプト内で、ドキュメントとパーソナルデータをコンピュータにコピーし、.REGファイルをインポートする。
- それぞれの従業員の古いコンピュータ上でSysprepユーティリティを実行する。ハードディスクのイメージを作成するために、サードパーティディスクイメージングソフトウェアユーティリティを使用する。Windows XP Professionalをインストールした後に、ハードディスクイメージをそれぞれの新しいコンピュータに適用する。
解答:A
解説:User State Migration Toolは2つの実行可能ファイル、ScanState.exeとLoadState.exeおよび4つの移行ルール情報ファイル(Migapp.inf, Migsys.inf, Miguser.inf, Sysfiles.inf)から構成されています。
ScanState.exeは、Migapp.inf, Migsys.inf, Miguser.inf, Sysfiles.infに基づき、ユーザデータと設定を収集します。LoadState.exeはこのユーザの状態データをWindows XP Professionalの新規(アップグレードではない)インストールを実行しているコンピュータに移植します。
Question 20
あなたは、会社のデスクトップ管理者です。クライアントコンピュータ上にWindows XP Professionalをインストールしようと計画しています。コンピュータは、PCIネットワークアダプタ、PCIビデオアダプタ、ハードディスクとCD-ROMドライブに使用されているISAのSCSIアダプタを持っています。インストールが始まってから、セットアップは、ハードディスクを認識できないというエラーメッセージを受け取りました。SCSIハードディスクが接続され機能していることは確認しました。しかし、セットアップを再スタートすると、また同じエラーメッセージを受け取りました。インストールを完了させるために何を行うべきですか?
Choices
- システムBIOSでAPMを無効にする。
- システムBIOSでプライマリーハードディスクのためのUDMAを使用可にする。
- システムBIOSでISA SCSIアダプタのためのIRQを予約する。
- SCSIハードディスクから起動するように、システムBIOSのブートデバイスオプションをインストールする。
- セットアップを再スタートし、初期ファイルをコピーする間にSCSIアダプタのためのドライバをインストールする。
解答:E
解説:Windowsセットアッププロセスの初期テキスト段階の間に、F6を押し、SCSIアダプタの為のドライバをインストールすることができます。なお、WindowsはSCSIアダプタを認識できないため、IRQを割り当てることができません。そのため、選択肢Cは誤りとなります。
Question 21
あなたは、会社のネットワーク管理者です。ネットワークには、Active Directoryドメインが含まれています。会社は200台の新しいコンピュータにWindows XP Professionalを展開するために、ジュリーを雇いました。あなたは、ジュリーのために新たにドメインユーザアカウントを作成し、Domain Usersグループに追加しました。ジュリーは、新しいコンピュータ上でWindows XP Professionalのインストールを行うことができますが、コンピュータをActive Directoryドメインに追加することができません。彼女はコンピュータがネットワークに接続され、会社のDHCPサーバからIP Configurationの情報を受け取っていることを確認しました。あなたは、ジュリーがActive Directoryドメインにコンピュータを追加できることを保証する必要があります。また、ジュリーがネットワーク上で必要のないセキュリティ権限をもたないようにする必要もあります。何を行うべきですか?
Choices
- ジュリーのドメインユーザアカウントをServer Operatorsドメインユーザグループに追加する。
- [制御の委任]ウィザードを使用し、ジュリーのドメインユーザアカウントにコンピュータコンテナで新しいオブジェクトを作成する権限を与える。
- ドメインコントローラで、[ローカルコンピュータポリシー]MMCを使用し、ジュリーのドメインユーザアカウントを[ドメインにワークステーションを追加]ポリシーに追加する。
- [Active Directoryユーザとコンピュータ]MMCをジュリーのWindows XP Professionalコンピュータにインストールする。ジュリーのドメインユーザアカウントをDomain Administratorsドメインユーザグループに追加する。
解答:B
解説:ジュリーは新しいコンピュータをドメインに追加する必要があります。[制御の委任]ウィザードを使用し、ジュリーのドメインユーザアカウントにコンピュータコンテナで新しいオブジェクトを作成する権限を与えた場合、ジュリーは200台のコンピュータを追加することができます。従って選択肢Bが正解となります。
Question 22
あなたは、会社のデスクトップ管理者です。あなたのWindows XP Professionalコンピュータのネットワークアダプタカードのために新しいドライバをインストールしました。コンピュータを再起動すると、ログオン画面の前に、STOPエラーが表示されました。コンピュータを再起動するといつも、STOPエラーによって起動プロセスが停止されます。あなたはコンピュータ上のユーザデータに影響を与えることなく、このエラーを修正しなければなりません。また、オリジナルのネットワークアダプタドライバを修復する必要もあります。何を行うべきですか?
Choices
- [前回正常起動時の構成]でコンピュータを再起動する。
- 回復コンソールを使用してコンピュータを再起動し、Network Connectionサービスを停止する。
- Windows XP Professional CDを使用してコンピュータを再起動し、プロンプトが出てきたときに自動システム回復(ASR)を行うオプションを選択する。
- Windows XP Professionalのブートフロッピーディスクを使用してコンピュータを再起動し、ネットワークアダプタを無効にする。クライアントコンピュータを再起動し、ネットワークアダプタを有効にする。
解答:A
解説:コンピュータ起動時に[前回正常起動時の構成]を使用すると、ログオン前に発生した問題に限り、使用中のハードウェアに適当でないドライバを新しく追加した、などの問題を解決する手段が提供されます。前回正常起動時の構成が上書きされてしまいますので、ログオン後にこの方法で問題を解決することはできません。
Question 23
あなたは、会社のデスクトップ管理者です。ネットワーク上の全てのユーザがWindows XP Professionalコンピュータを持っています。リサーチ部門のユーザは、デュアルプロセッサのコンピュータを持っています。リサーチ部門のユーザから、16ビットのWindowsプログラムを実行するとコンピュータのパフォーマンスがとても悪くなるという報告がありました。あなたは、ゆーざのコンピュータをモニタするために、システムモニタを使用しました。ユーザが16ビットのアプリケーションを実行しているとき、一つのプロセッサが10%以下の使用率を示している一方で、もうひとつのプロセッサは90%以上の使用率が続いていることを発見しました。あなたは、リサーチ部門のユーザのためにアプリケーションのパフォーマンスを改善する必要があります。何を行うべきですか?
Choices
- 別のメモリ空間で実行するよう、それぞれのアプリケーションを構成する。
- [通常以上]の優先度で実行するように、それぞれのアプリケーションを設定する。
- それぞれのアプリケーションで、互換モードをWindows 95に設定する。
- それぞれのアプリケーションのためのプロセッサアフィニティを、両方のプロセッサで実行するように構成する。
解答:A
解説:レガシー16ビットプログラムに対し、Windows XPのプリエンプティブマルチタスク機能を利用するには、異なるメモリスペース内で実行するように設定する必要があります。これにより、Windows XPが、16ビットアプリケーションを2つ目のプロセッサにも割り当てることを可能にし、パフォーマンスを向上することができます。
なお、16ビットのWindowsプログラムを別メモリ領域で起動するためには、コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
START /SEPARATE applicationName
また、プロセッサアフィニティとは、どのスレッドがどのCPU上で実行されているかを表す用語です。16ビットアプリケーションはシングルスレッドで実行されるため、複数のCPU上で動作させることはできません。
Question 24
あなたは、会社のヘルプデスク技術者です。全てのユーザは、Windows XP Professionalコンピュータを持っています。10人のユーザが、Finaceというカスタムアプリケーションを彼らのコンピュータ上で実行しています。Financeでは、Password.iniというファイルにユーザのパスワードを保存しています。デフォルトでは、Password.iniファイルは、C:¥Winnt¥App1というフォルダに保存されます。ファイルの保存場所と名前は、管理者によって変更することができ、それぞれのPassword.iniファイルはユニークなものです。それぞれのコンピュータには、NTFSでフォーマットされたCドライブというひとつの論理ドライブがあります。会社の新しいセキュリティポリシーに適応させるために、あなたにはPassword.iniファイルが暗号化されていることを保証する必要があります。何を行うべきですか?
Choices
- Windowsエクスプローラを使用し、C:¥Winnt¥App1フォルダのプロパティ内で、[内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する]オプションを選択する。
- ネットワークサーバ上にある、PassFilesという新しい暗号化されたフォルダを共有し、ユーザにこのフォルダに含まれるファイルへの読み取りアクセス許可を与えるよう、ネットワーク管理者に依頼する。PassFilesフォルダにそれぞれのコンピュータからPassword.iniファイルをコピーする。それぞれのコンピュータ上で、PassFilesフォルダにあるPassword.iniファイルを使用するようFinanceを構成する。
- C:¥Filesというフォルダを作成する。C:¥FilesフォルダにPassword.iniファイルをコピーする。C:¥Filesフォルダのプロパティで[内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する]オプションを選択する。[属性変更の確認]ダイアログボックスで、デフォルトの設定を受け入れる。C:¥Files¥Password.iniファイルを使用するようFinanceを構成する。
- C:¥Filesというフォルダを作成する。C:¥FilesフォルダにPassword.iniファイルを移動する。それぞれのコンピュータのユーザに、C:¥Filesフォルダのプロパティを開き[内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する]オプションを選択するよう指示する。[属性変更の確認]ダイアログボックスで、デフォルトの設定を受け入れる。C:¥Files¥Password.iniファイルを使用するようFinanceを構成する。
解答:D
解説:暗号化されたデータのデータ回復は、暗号化を行ったユーザ自身、もしくは回復エージェントのメンバーである必要があります。この問題で、暗号化は、ユーザ自身によって行われる必要がありますので、選択肢A,B,Cはそれぞれ誤りになります。選択肢Dが正解になります。
Question 25
あなたは、会社のデスクトップ管理者です。あなたの会社のソフトウェア開発者は、Webベースのアプリケーションを開発するために、彼らのクライアントコンピュータ上でWindows XP ProfessionalとIISを使用しています。開発者の一人から、彼のデスクトップ上でWebブラウザを使用してWebベースのアプリケーションにアクセスすることができなくなったという報告がありました。あなたが、自分のWebブラウザを使用してそのアプリケーションにアクセスしてみたところ、次のようなエラーメッセージを受けました。
“Cannot find server or DNS Error”
あなたは、World Wide Web Publishingサービスが開発者のコンピュータ上で開始されていることを確認しました。また、あなたのWebブラウザを使用して開発者のコンピュータにアクセスする際に、正しいURLを使用していることも確認しました。あなたは、開発者が彼のWebブラウザを使用してWebアプリケーションにアクセスできることを保証する必要があります。開発者のコンピュータをどのように構成すべきですか?
Choices
- 規定のWebサイトを開始する。
- IIS Admin Serviceを開始する。
- Ipconifg /registerdnsコマンドを実行する。
- 規定のWebサイトのプロパティで、ホストヘッダー設定を無効にする。
解答:A
解説:Webアプリケーションへのアクセスを可能にするためには、WWWサービスが開始されているとともに、Webサイトも開始されている必要があります。Windows XP版のIISでは、ホストヘッダー機能は、サポートされていません。
Question 26
あなたは、会社のデスクトップ管理者です。会社はロサンゼルスとニューヨークにオフィスを持っています。両方のオフィスはWide Area Network (WAN)で接続されています。両方のオフィスのネットワークには、Windows XP Professionalコンピュータが含まれています。会社ではMicrosoft Exchange 2000 Serverコンピュータを含む、ひとつのActive Directoryを使用しています。どちらのオフィスもインターネットには接続されていません。ピーターはニューヨークのオフィスにある マーケティング部の一員です。ピーターはロサンゼルスにいる別のマーケティング部門の従業員からヘルプを得るために、リモートアシスタンスを使用する必要 があります。しかし、ピーターがWindows Messengerを使用してリモートアシスタンスへ招待を送ろうとすると、彼が.Net Passportを持っていないというエラーメッセージを受け取りました。あなたは、ピーターがWindows Messengerを使用してリモートアシスタンスへの招待を送信できることを保証する必要があります。ピーターのコンピュータをどのように構成すべきですか?
Choices
- Exchangeのアカウントを使用してログオンするようWindows Messengerを構成する。
- MSNエクスプローラをインストールする。有効な.Net Passportを使用してログオンするよう構成する。
- 有効な.Net Passportユーザとパスワードを使用してログオンするようにWindows Messengerを構成する。
- モデムをインストールする。インターネット接続が要求された際に、インターネットサービスプロバイダにダイヤルアップするようモデムを構成する。
解答:A
解説:会社のネットワークは、インターネットに接続されていないといっています。選択肢B,C,Dは、それぞれインターネット接続を必要としますので、誤りになります。インターネットに接続されていない社内ネットワーク環境においては、Windows MessengerをExchange 2000 Serverを使用するように設定することができます。
Question 27
あなたは、会社のヘルプデスク技術者です。あなたのWindows XP Professionalコンピュータは、会社のネットワークに接続されており、会社のネットワークはT1回線でインターネットに接続されています。あなたのコンピュータは、他のヘルプデスク技術者によってアクセスされるWebサイトをホストしています。あなたは、新しいWindows XP Professionalを家でセットアップしました。家のコンピュータは、常にオンラインになっているケーブルモデムでインターネットに接続されています。また、インターネットサービスプロバイダによって割り当てられる静的IPア ドレスを使用するよう構成されています。あなたは、仕事中に家のコンピュータを操作できるようにリモートデスクトップ接続を使用したいと思っています。し かし、家のコンピュータにその他のインターネットトラフィックが発生することは防ぎたいと思っています。あなたは、会社のインターネットファイアウォール がリモートデスクトップ接続のトラフィックを許可していることを確認しました。どの2つのアクションを取る必要がありますか?(それぞれの解答は解決策の一部を表しています。2つ選択してください。)
Choices
- 会社のコンピュータ上で、インターネット接続ファイアウォールを有効にする。
- 会社のコンピュータ上で、[インターネット接続の共有]を有効にする。
- 家のコンピュータ上で、[インターネット接続の共有]を有効にする。
- 家のコンピュータ上で、インターネット接続ファイアウォールを有効にする。
- 家のコンピュータ上で、インターネット接続ファイアウォールの[詳細設定]の[サービス]タブ上で、[リモートデスクトップ]チェックボックスを選択する。
- 家のコンピュータ上で、インターネット接続ファイアウォールの[詳細設定]の[サービス]タブ上で、[Webサーバ(HTTP)]チェックボックスを選択する。
- 家のコンピュータ上で、インターネット接続共有の[詳細設定]タブを選択する。[オンデマンドダイヤリングを有効にする]チェックボックスを選択する。
解答:D,E
解説:Windows XPに搭載されているインターネット接続ファイアウォール(ICF)は、ファイアウォールソフトウェアで、この機能を使用することで、単独のコンピュータまたは小規模オフィスネットワークからインターネットへ、もしくは、その逆への通信情報に制限を設定することができます。選択肢D,Eを行うことにより、リモートデスクトップ以外のトラフィックに制限をかけることができます。
Question 28
あなたは、会社のデスクトップ管理者です。あなたは、新しいコンピュータにWindows XP ProfessionalをインストールするためにRISを使用しています。コンピュータを再起動しましたが、ネットワークのRISサーバに接続せず、コンピュータは以下のようなエラーメッセージを返してきました。
“Operating system not found”
コンピュータがネットワークに接続されたPXE互換のネットワークアダプタを持っていることを確認しました。あなたは、コンピュータを起動しネットワークのRISさーガに接続させる必要があります。何を行うべきですか?
Choices
- ネットワーク管理者に依頼して、コンピュータのためのクライアント予約を含むようにネットワーク上のDHCPサーバを変更してもらう。
- ネットワーク管理者に依頼して、あなたのドメインユーザアカウントにRISイメージ上での読み取りアクセス許可を与えるようにRISサーバのアクセス許可を与えてもらう。
- コンピュータのBIOS設定で、コンピュータがネットワークから起動するよう構成されていることを保証する。
- コンピュータのBIOS設定を変更し、コンピュータの起動パスワードがRISサーバの管理者パスワードと同じであることを確実にする。
解答:C
解説:問題中のエラーは、このコンピュータのBIOS設定でネットワーク起動が有効になっていないために、オペレーティングシステムがインストールされていないハードディスクから起動しようとしていることが原因と考えられます。この問題を解決するためには、BIOS設定内で、ネットワーク起動を有効にし、RISサーバへの接続を確立できるようにする必要があります。
Question 29
あなたは、会社のデスクトップ管理者です。あなたのWindows XP Professionalコンピュータは、外付けのFAXモデムを使用するよう構成されています。FAXモデムはFAXを送信するよう構成されています。あなたは、コンピュータを再起動を必要とする新しいアプリケーションをインストールしました。コンピュータの再起動後、FAXの送受信ができなくなりました。FAXコンソールを開くと、FAXを送受信するためのオプションが使用不可になっていることに気付きました。あなたは、FAXを送受信できるようにコンピュータを構成する必要があります。何を行うべきですか?
Choices
- FAXモデムをいったんオフにしてからオンにする。
- FAXサービスの[スタートアップの種類]を[自動]に構成し、FAXサービスを開始する。
- [FAX構成ウィザード]を使用し、FAXの送受信が行えるようにFAXモデムを構成する。
- ローカル管理者としてログオンし、あなたのユーザアカウントにFAXプリンタドライバ上でフルコントロールのアクセス許可を与える。
解答:C
解説:問題中で、FAXモデムは、FAXの送受信をするように設定されていますが、Windows XP環境内でファックスを受信するためには、FAXサービスを有効にし、FAXサービスを設定、FAX構成ウィザード内で[受信可能にする]チェックボックスを選択する必要があります。
Question 30
あなたは、会社のヘルプデスク技術者です。すべての従業員がWindows XP Professionalを使用しています。フィリップというセールスマンは、彼の上司からリムーバブルディスクドライブカートリッジを受け取りました。フィリップから、カートリッジにあるファイルを編集することができず、”アクセスが拒否されました。”というエラーメッセージを受け取るという報告を受けました。フィリップの上司は現在外出中です。あなたはリムーバブルディスクのカートリッジをあなたのコンピュータに接続してみました。ファイルやフォルダにアクセスしようとすると、同じ”アクセスが拒否されました。”と いうエラーメッセージが返ってきます。フィリップの上司に電話したところ、彼はフィリップにだけカートリッジの中身にアクセスできるアクセス許可を与えて ほしいとあなたに言いました。また、フィリップがカートリッジの中のアクセス許可を変更することができないようにして欲しいとも言っています。どの2つのアクションを取るべきですか?(それぞれの回答は解決策の一部を表しています。2つ選択してください。)
Choices
- 管理者として、ファイルやフォルダの所有者権限を得る。
- 管理者として、あなたのヘルプデスクユーザアカウントにファイルやフォルダ上でフルコントロールのアクセス許可を与える。
- フィリップにファイルやフォルダ上で[変更]アクセス許可を与える。
- フィリップにファイルやフォルダ上でフルコントロールのアクセス許可を与える。
- フィリップにファイルやフォルダ上で[所有権の取得]アクセス許可を与える。
解答:A,C
解説:フィリップにアクセス許可を与える必要があります。ファイルおよびフォルダ上のアクセス権限を編集するには、これらのファイルやフォルダの所有者を取得する必要がありますので、選択肢Aが正解になります。また、フィリップの上司は、フィリップにカートリッジ内のファイルやフォルダのアクセス許可の変更を行わせたくないと言っていますので、[フルコントロール]許可ではなく、[変更]アクセス許可をフィリップに与えます。