危険物データリスト(第二類)

三硫化りん(P4S3

分類 硫化りん
形状 固体(黄色結晶) 指定数量 100kg
物性 引火点 発火点 融点 沸点 比重 爆発限界
 – 100℃ 172.5℃ 407℃ 2.03
用途 有機合成化学原料,脱色剤
性状
  •  冷水と反応しない
  • 二硫化炭素,ベンゼンに溶ける
危険性
  •  加熱により発火,爆発の危険
  • 燃焼により、有毒ガス(SO2)を発生
  • 過酸化物(第1類の危険物),金属粉との接触で自然発火
  • 熱湯と作用して加熱分解し、有毒ガス(H2S)を発生、爆発
貯蔵・取扱
注意
  •  酸化性物質,金属粉との接触は避ける
  • 鋼製ドラム缶,石油缶に密閉し、屋内の冷所に貯蔵
  • 火気,水厳禁
火災時の
対応
  •  消火剤としては二酸化炭素,粉末,乾燥砂が有効
  • 注水は厳禁
  • 防護服を着用し、有毒ガスの吸入に注意

 五硫化りん(P2S5

分類 硫化りん
形状 固体(淡黄色結晶) 指定数量 100kg
物性 引火点 発火点 融点 沸点 比重 爆発限界
 – 290.2℃ 514℃ 2.09
用途 有機合成化学原料,潤滑油添加剤,医薬品原料
性状
  • 水に溶ける
  • 二硫化炭素に溶ける
危険性
  • 加熱,摩擦で発火,爆発の危険
  • 燃焼により、有毒ガス(SO2)や五酸化りんを発生
  • 過酸化物,金属粉との接触で自然発火
  • 水とゆっくり作用して加熱分解し、猛毒ガス(硫化水素)を発生,爆発
貯蔵・取扱
注意
  • 酸化性物質,金属粉との接触は避ける
  • 鋼製ドラム缶,石油缶に密閉し、屋内の冷所に貯蔵
  • 火気,水厳禁
火災時の
対応
  • 消火剤としては二酸化炭素,粉末,乾燥砂が有効
  • 防護服を着用し、有毒ガスの吸入に注意
  • 注水は厳禁

 七硫化りん(P4S7)

分類 硫化りん
形状 固体(淡黄色結晶) 指定数量 100kg
物性 引火点 発火点 融点 沸点 比重 爆発限界
 – 310℃ 523℃ 2.19
用途 有機合成化学原料,潤滑油添加剤,医薬品原料
性状
  •  水に溶ける
  • 二硫化炭素にわずかに溶ける
危険性
  • 加熱,摩擦で発火,爆発の危険
  • 燃焼により、有毒ガス(SO2)や五酸化りんを発生
  • 過酸化物,金属粉との接触で自然発火
  • 水とゆっくりと、熱湯とは速やかに反応して加水分解し、猛毒ガス(H2S)を発生,爆発
貯蔵・取扱
注意
  •  酸化性物質,金属粉との接触は避ける
  • 鋼製ドラム缶,石油簡易密閉し、屋内の冷所に貯蔵
  • 火気,水厳禁
火災時の
対応
  • 消火剤としては二酸化炭素,粉末,乾燥砂が有効
  • 防護服を着用し、有毒ガスの吸入に注意
  • 注水は厳禁

 赤りん(P)

分類 赤りん
形状 固体(赤褐色粉末) 指定数量 100kg
物性 引火点 発火点 融点 沸点 比重 爆発限界
 – 260℃ 600℃ 2.1~2.3
用途 花火原料,マッチ,医薬品,軽金属加工剤,農薬
性状
  • 水,二硫化炭素に溶けない
  • 黄リンの同素体で、可燃性があるが無毒
  • 常圧では400℃で昇華
危険性
  • 酸化性物質と接触すると、加熱,摩擦,衝撃により発火・爆発の危険
  • 燃焼により有毒物質(五酸化りん)を発生
  • 不純物として黄リンを含んでいるものは自然発火の危険
貯蔵・取扱
注意
  • 鋼製ドラム缶,石油缶に入れ、密栓し冷所に貯蔵
  • 引火性,発火性物質の貯蔵不可
  • 酸化剤と混合させない
  • 火気厳禁
火災時の
対応
  • 注水による冷却消火が有効
  • 消火剤は水,霧状の水,泡,粉末,二酸化炭素,湿った砂が適
  • 消火後の再度の発火に注意し、湿砂,泥等で被覆

硫黄(S)

分類  硫黄
形状 固体(黄色の固体又は粉末) 指定数量 100kg
物性 引火点 発火点 融点 沸点 比重 爆発限界
 – 232℃ 115℃ 445℃ 1.8 35mg/L以下
用途 マッチ,黒色火薬,医薬,農薬
性状
  • 無味無臭で水に溶けず、二硫化炭素に溶ける
  • 加熱すると160℃前後で黒色となり、360℃で発火し二酸化硫黄となる
危険性
  •  融解した硫黄が塩素,赤熱炭素と化合すると引火性の強い塩化硫黄,二硫化炭素を発生
  • 燃焼により有毒ガス(SO2)を発生
  • 空気中に飛散すると粉じん爆発することがある
貯蔵・取扱
注意
  • 鋼製ドラム缶,石油缶に入れ、酸化性物質と離して貯蔵
  • 加熱,摩擦,衝撃を避ける
  • 火気厳禁
  • 摩擦により帯電するので、静電気の蓄積を防止
  • 塊状のものは麻袋,わら袋で貯蔵してよい
  • 粉状のものはクラフト紙や内袋付の麻袋で貯蔵してよい
火災時の
対応
  • 融点が低いため燃焼中に流動することがあるので、水と土砂等を用いた消火が有効
  • 泡,粉末,二酸化炭素,湿った砂も有効
  • 注水は保護具を着用し、飛散に注意

鉄粉(Fe)

分類 鉄粉
形状 固体(灰白色の金属結晶) 指定数量 500㎏
物性 引火点 発火点 融点 沸点 比重 爆発限界
 – 1535℃ 2750℃ 7.9
用途 花火・煙火の原料,ガス溶接
性状
  • 水に溶けない
  • 可燃性を持ち、アルカリには溶けない
  • 酸に溶けて水素を発生
危険性
  •  注水厳禁(加熱した鉄に注水すると、水蒸気爆発)
  • 粉塵の場合、小さな点火源でも爆発
  • 酸化剤と混合させると、加熱や微衝撃で爆発
  • 油のしみた切削くずは自然発火することがある
貯蔵・取扱
注意
  • 湿気を避け、屋内で鋼製ドラム缶,石油缶などに密閉して貯蔵
  • 硝酸,ギ酸と激しく反応し、発火するので混触を避ける
  • 火気厳禁,禁水
火災時の
対応
  • 粉末,乾燥砂,消石灰,食塩などで消火
  • 注水厳禁
  • 防護服を着用し、飛散に注意

アルミニウム粉(Al)

分類 第一種可燃性固体/金属粉
形状 固体(銀白色粉末) 指定数量 100kg
物性 引火点 発火点 融点 沸点 比重 爆発限界
 – 590℃ 660℃ 2450℃ 2.7
用途 塗料原料,包装紙,閃光用
性状 水に溶けない

酸やアルカリ,熱水と反応して水素を発生

延性・展性に富み、軽いため利用範囲も広い

危険性
  • 水と接触すると水素を発生し爆発
  • 粉塵の場合、小さな点火源でも爆発
  • 酸化剤と混合すると、加熱,衝撃,摩擦で着火
  • 空気中の水分やハロゲン元素と接触すると自然発火
貯蔵・取扱
注意
  • 屋内で鋼製ドラム缶,ブリキ缶に密封し、湿気を避ける
  • 酸化性物質,硝酸,硫酸,ハロゲン等とは混触させない
  • 火気厳禁,禁水
火災時の
対応
  • 乾燥砂,膨張真珠岩などで被覆消火
  • 水の使用は厳禁
  • 乾燥消石灰,乾燥珪藻土,塩化カリウム等も有効
  • 防護服着用

亜鉛粉(Zn)

分類  第一種可燃性固体/金属粉
形状 固体(灰青色粉末) 指定数量 100kg
物性 引火点 発火点 融点 沸点 比重 爆発限界
419.5℃ 907℃ 7.1
用途 有機合成(アルキル化合物)の触媒,還元剤
性状
  • 水に溶けない
  • 酸やアルカリと反応して水素を発生し、爆発
  • 粉末は極めて酸化されやすい
危険性
  • 微粉末が粉じん爆発する危険があり、丁寧に取り扱う
貯蔵・取扱
注意
  • 鋼製ドラム缶,石油缶に収納し、乾燥した気温の低いところに密封保管
  • 火気厳禁
  • 酸化性物質と混触を避ける
火災時の
対応
  • 乾燥砂,バーミキュライト,粉末,二酸化炭素等で窒息消火
  • 消火の際、燃焼中の亜鉛を裸眼で直視しない
  • 注水厳禁

マグネシウム粉(Mg)

分類  第一種可燃性固体/マグネシウム
形状 固体(銀白色金属結晶) 指定数量 100kg
物性 引火点 発火点 融点 沸点 比重 爆発限界
473℃ 649℃ 1105℃ 1.7 下限界3g/m3
用途  還元剤,Al合金,化学薬品原料
性状
  • 水に溶けない
  • 乾燥空気中では、表面に酸化膜ができ、酸化が遅くなる
危険性
  • 微粉末が粉じん爆発する危険があり、丁寧に取り扱う
  • 湿気によって発火の危険
  • 二酸化窒素,二酸化鉛と接触すると燃焼
貯蔵・取扱
注意
  • 屋内に鋼製ドラム缶,石油缶で貯蔵
  • 酸k性物質と混触,摩擦,衝撃を避ける
  • 火気厳禁,禁水
火災時の
対応
  • 乾燥砂,膨張ひる石,膨張真珠岩、黒鉛,炭酸カルシウム粉末で消火
  • 水の使用は厳禁
  • 消火時に燃焼中のマグネシウム炎を裸眼で直視しない

固形アルコール(CH3OH or C2H5OH)

分類  引火性固体
形状 固体(乳白色の寒天状) 指定数量 1000kg
物性 引火点 発火点 融点 沸点 比重 爆発限界
 – 0.79
用途 燃料用
性状
  • 水に溶ける
  • 合成樹脂にメタノール,エタノールをしみこませ寒天状にした可燃性固体で、アルコール臭がある
危険性
  • 引火性の蒸気を発生し、引火しやすい
貯蔵・取扱
注意
  • 鋼製ドラム缶,石油缶に入れ屋内に貯蔵し、ほかの物品と混在禁止
  • 酸化剤,強酸との混触禁止
  • 火気,加熱厳禁
  • 空気中に漏洩させないようにし、換気に注意
火災時の
対応
  • 適応する消火剤は、粉末,二酸化炭素,耐アルコール泡
  • 注水は不可

S-トリオキサン(HOCH2O(CH2O)n・CH2OH

分類  引火性固体
形状 固体(白色) 指定数量 1000kg
物性 引火点 発火点 融点 沸点 比重 爆発限界
 35~70℃ 300℃ 121~122℃
用途 無水ホルムアルデヒド,尿素樹脂の原料,殺虫剤,消毒剤
性状
  • 水には溶けないが加熱すると水に溶解
  • ホルマリン臭のある引火性物質
危険性
  • 火気厳禁で第4類の引火性液体と同等の注意が必要
  • 水に溶解するとホルムアルデヒドに分解するので注意
貯蔵・取扱
注意
  • 不安定な物質なので、屋内の暗所に密閉
  • 酸化剤や他の物品と混触しない
  • 毒性があるので蒸気を吸入しない
  • 火気厳禁
火災時の
対応
  • 適応する消火剤は、粉末,二酸化炭素,耐アルコール泡
  • 燃焼ガスは有毒であり、防護服を着用